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 幸せな王子


 
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 オスカー・ワイルドの『幸せな王子』というお話。

 有名なお話なので、この名前を聞いた事がある人は

 たくさんいると思います。

 私も数年前に、この物語りの絵本を買いました。

 絵というより、清川あさみさんが作りだした

 ビーズや布のコラージュでその世界が描かれ、

 見た時すぐに好きになり、絵本を買いました。











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その街には見上げる程高い柱が立っていて、

その上には王子が立っていた。


全身が薄い金箔でおおわれ、二つの目はきらめくサファイヤ。

誰もがうっとり見上げた。


『いいもんだな。世界に一人だけでも幸せそうな人がいるのは。』

夢も望みもない男が、王子の像をみてつぶやいた。



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ある夜のこと、街に一羽のつばめがやってきた。

ほっそりした葦に目を奪われ翼を休めて話しかけたのだった。


『あの、好きになっていい?』

つばめはなんでもはっきりいうのが好きだったので

そう言ってみた。





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「それに葦は家が好きだ。ぼくは旅がすき。

なら僕の相手も旅が好きでなくちゃ。


一緒にきてくれる?」つばめは思い切って聞いた。


 ところが葦は首を振るだけだった。

生まれ育った土地を離れる気にはなれなかったのだ。


『なんだ、ただの遊びだったのか』

つばめは大声で言った。

「ぼくはピラミッドのあるところにいく。さようなら。」

ツバメは飛び去った。




つばめは高い柱に立ってる像の両足のあいだに舞い降りた。

そのとき、おおきな

みずのしずくが落ちてきた。


つばめが顔を上げると、そこに、王子が立っていた。


その目は涙で溢れ、涙は金色の頬を伝って落ちている。

月の光に照らされた顔は美しく、

小さなつばめはそれを見て切なくなった。



「あなたはだれですか?」


つばめがたずねた。






『幸せな王子だょ。』










『幸せなのに、なぜ泣いてるの?』









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やがて雪が降り、それから氷が張り始めた。








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小さなつばめは王子を置いて行こうとはしなかった。




心から王子を愛していたのだ。




パン屋の目を盗んでは店先からパンくずをひろい

翼をはばたかせて温まろうとした。



しかし、死が近いことがわかってきた。




つばめは全身の力をふりしぼって、



最後にもう一度だけ、王子の肩まで飛んだ。









『さようなら。』


つばめはささやいた。






『その手にキスしてもいいですか?』


『よかった。ようやくエジプトにいくんだね、小さなつばめ』



王子が言った。





『ずいぶん長いこと、ここにいてくれたもの。


だけど、


キスするなら唇にしてほしい。







   



 だってぼくは、きみをほんとうに好きだから』











「エジプトには行きません。死の家へいくのです。


死は眠りのお兄さんでしょう?」





つばめは王子の唇にキスをすると、



足もとに落ちて死んだ。








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「この街でもっとも大切なものをふたつ、

さがしてきてくれないか」



神さまが天使のひとりにいいつけた。


天使は、鉛の心臓とつばめの亡骸を持ってきた。





『あぁ、よくわかったな』



神さまがいった。








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これだけの文章では、読んだことない人には全然

分からないですよね。笑

すみません。笑


私が何を伝えたいのか自分でも分からないし、(笑)

この本が本当に意味するものを

私は分かってないと思うし。



ただ久しぶりにこの本をあけた私は、

なぜだか涙が出てきてしまいました。



つばめさん死んじゃったし。。。。


やっぱり言葉にしないと伝わらないこと、

いっぱいあるし。


『星の王子さま』は

「本当にたいせつなものは、目に見えないんだよ」って

言ってたし。



いつどうなるか、わたしだって、本当にいつどうなるか、

なにもわからない人生だし。


情報が溢れすぎて、

よくわからなくなる時もあるし。




・・・身体中びりびりして痛いし・・・・。笑

なんかずきずきするし・・・。笑

絵を描くのがきついぞぉ。。。


なので今日は寝よぅ。。。。笑






 幸せな王子_e0142346_295479.jpg

by kasumi231art | 2008-11-06 02:15 | 日々のこと。
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