優しさと厳しさ




今日、財布をあけ、カードの整理をしていると、

奥から小さな透明袋に入れられた一枚の紙が出てきました。


2㎝×6㎝ぐらいの小さな画用紙です。お守りです。


そこには、私の名前が筆ペンで綺麗にかかれ、

裏にはこう書いてありました。

『心ひとつにして』



そしてある一つの言葉が私の脳裏に浮かんできました。



『どうやら・・・・

  優しさと厳しさは、相反する事ではないみたいだ・・・。』





これは、私が中学生だった頃のお話です。。。。





私が、中学校の2・3年の頃に担任だった先生の名前は


力の男と書いて、

力男先生と言います。


その名の通りの、そんなオーラが溢れる先生です。


その先生はあまり喋らない先生でした。

でも、みんな『リッキー、リッキー』って呼ばれて

とても好かれていました。


信頼感があったんですね。

生徒と仲良くおしゃべりをよくするって感じではないんですが、

みんなにあつく信頼される、そんな先生でした。





合唱コンクールってのがあるんです。

学校生徒全員が体育館に集まって、

クラス対抗で、課題曲と自由曲を、歌うんです。


だから合唱コンクールがある1ヶ月前くらいから、

コンクールの指揮者や演奏者、リーダーなど決めて、

放課後とかに残って練習したりするんです。


私は歌うのが好きだったから、嫌いじゃなかったけど・・・・


声が小さい(らしい)です!!笑




もちろんこういうの好きじゃない人もいて、

で、放課後に教室で残ったり、練習も、だらだらなったり、

ざわざわしたり、うるさかったり・・・・


とくに私のクラスは一番声が小さいかったんです。


コンクールまでに何度かいろんなクラスと発表会とかあるんですが・・・


ほんとうに私のクラスは声が小さかった。笑


ソプラノ、アルトとか別れているから、はもりとかもあるんですが、

私達はそれ以前の問題でした。笑



苦しい状況になった、各パートのリーダーは、

歌ってる最中に

声が出てる人はその場に座らせ合格。

声が出てない人はそのまま立たされ、声が出るようになるまで

歌わせたんですね。

もちろん・・・私も・・・



声が出ない組です。笑



声を出さない人だけになったら余計に声が出なくなるんですね。笑
(でも私は精一杯だしてたんですょ!笑)




そんな練習状況を見てても、力男先生は何も喋りませんでした。

ただじっと私達の練習風景を見ていました。




そして、合唱コンクールの日。

三年生は、午後からでした。

私は三年一組。午後のトップバッターです。

そして、


中学生活で最後の合唱コンクールです。








コンクールの日の昼休み、私達は最後の練習をしていました。

もちろん声は小さいまま。

不安だらけ。リーダーも、みんなもぅ、諦めてたというか・・・。




そして最後、力男先生からの話になりました。

今まで何も言わなかった先生。


力男先生はこぅ言いました。




『あのな。

 合唱コンクールなんて、嫌な奴にしたらほんと嫌なもんなんだ。

 小さい声でも、

 口パクでも、

 それでも、それだけしてたらいいんじゃないのか!?

 やるだけやったんだろ? 』





そう言って、クラス一人一人に、

ある小さな紙を、名前を呼んで渡し始めました。


そこには、自分の名前と、裏には『心ひとつにして』の文字が。


クラスのみんなが泣き出しました。




『それを手に握って歌ぇ。』







私達は泣きながら体育館へ移動し、

体育館の一番奥のステージの前に設置された段に並びました。



ざわついた、体育館はだんだんと静まりかえっていきました。




そして、私達の一番遠くの目の先、


体育館の入り口のドアの前、中央に力男先生が立っていました。




みんなは泣くのを必死でこらえていました。





そして、演奏が始まりました。




みんな、必死に『心ひとつにして』、歌っていました。


一番遠くにいる、力男先生に、





歌声が届くように。





体育館は特に声が響かないんですね。今までも何度か体育館で

練習したけど、全然響かないんです。





でも、





最後の最後で、




奇跡が起きました。笑






私達の歌声は、体育館いっぱいに響き渡っていました。




みんなあのお守りを握りしめて。





今までなかったような、大きな歌声でした。




ハモリや音程は全然だめだったけど(笑)





でも、私達は大満足で、最後の合唱コンクールを終えました。


力男先生にもきっと届いたはずです。











そして、3月。 卒業式。

私達の目から涙が溢れていて・・・・


力男先生の目からも涙がこぼれていました。


学年の主任でもあった力男先生。


私達の代は本当に世話をかけた学年でした。笑


学校の外でも問題を起こしたり、


力男先生が、疲れで目をまっ赤にして、


教室の入り口に立ってた事もあったのを覚えています。






そんな力男先生が卒業していく私達に

最後にくれた言葉を、今、自分に言い聞かせています。




内海先生、元気ですか?


先生があの時くれた言葉、今でも大切に覚えていますょ。


そして、あの言葉はまさに

今、私が超えなきゃいけない壁でもあると思います。


いつかもうちょっと立派に成長したら、


作品を持って、内海先生に報告しにいきますね。(^^)




先生がくれた、この言葉、

これからもずっとずっと大切にしていきます。








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“ 人は誰しも「優しい人」に憧れ、好意を持つものと思います。

   でも、本当の意味での「優しさ」とは何だろう?

 「厳しさのない優しさはどうも嘘っぽぃ。」

        「優しさのない厳しさは腹が立つ。」





   どうやら、厳しさと優しさは

            相反することではないみたいだ・・・。






 

 人は誰しも「自由」でなければならなぃと思う。

   人から束縛される事は私は嫌いだ。

 今の世の中、表面的なものだけで見ると、

              誰でも自由な考え方ができ、

      自由に物を手に入れる事ができる・・・。



           幸福な社会だ。


  同時に自分自身対して大きな責任が課せられる事も事実だ。





    




     どうやら、自由を手に入れるということは、

               並々ならぬ覚悟がいるようだ・・・。











「俺は一人で生きていく」と突っ張てる奴がいる。

  「俺の考えだから〜誰にも迷惑かけていないから〜」



 本当にお前は一人で生きていけると思ってるの?

         誰にも迷惑かけていないと思ってるの?


 お前はどれだけの人に支えられて現在があると思ってるんだ。


 横柄も甚だしい。

     人の気持ちを考えられないほど寂しい人はいないぞ。


        きっと誰にも相手にされなくなる。






     


     どうやら、社会とは

          一人では生きられないようだ・・・。”
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by kasumi231art | 2008-05-15 02:12 | 日々のこと。
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