オーロラの彼方へ 星野道夫
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今日は、街で作品の素材を探してきました♪

写真は2006年、釧路に行った時に撮影したものです☆

釧路まで汽車に乗って行き、その後、塘路駅まで行って、

塘路駅から、釧路川へ歩いているところです♪






自然が生み出すものは、人間が作り出すものよりも

             遥かにずっと壮大で美しかったです。


     



私の好きな写真家に星野道夫さんという方がいます♪

星野さんはアラスカの大自然に魅せられ、そして、

その人自身も大自然であるような方です♪

その人の書く本が大好きで、

その中から大好きな文を紹介しますね☆



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 ある夜、友人とこんな話をした事がある。

  氷河の上で野営をしていて、空は降るような星空だった。

   オーロラを待っていたのだが、その気配はなく、

雪の上に座って満点の星を眺めていた。

       月も消え、暗黒の世界に信じられぬ数の星が

                  きらめいていた。

   時折、その中を流れ星が長い線を引きながら落ちていった。


「これだけの星が毎晩東京で見られたらすごいだろうなぁ・・・

    夜遅く、仕事の疲れた会社帰りに、ふと見上げると、

   手が届きそうなところに宇宙がある。
 
        一日の終わりに、どんな奴だって、
         
             何かを考えるだろうなぁ・・・」




「いつか、ある人にこんな事を聞かれた事があるんだ。

   たとえば、こんな星空や泣けるような夕陽を

   一人で見ていたとするだろぅ。

  もし愛する人がいたら、

    その美しさや、その時の気持ちをどんなふうに伝えるか、って」





「写真を撮るか、もし絵がうまかったら、キャンバスに描いてみせるか、

          いや、やっぱり言葉で伝えられたらいいかな」



   「その人はこう言ったんだ。

     自分が変わってゆくことだって・・・


  その夕陽を見て、感動して、

        自分が変わってゆく事だと思うって」


人の一生の中で、それぞれの時代に、

      自然は様々なメッセージを送っている。

この世へやってきたばかりの子供へ、

           去ってゆこうとする老人にも、

同じ自然がそれぞれの物語を語りかけてくる。


 
ぼくは“人間が究極的に知りたいこと”を考えた。


 一万光年の星のきらめきが問いかけてくる宇宙の深さ、

        人間が遠い昔から祈り続けてきた彼岸という世界、


   どんな未来へ向かい、

         何の目的を背負わされているのかという

  人間の存在の意味・・・


       そのひとつひとつがどこかで

             つながっているような気がした。


けれども、

  人間がもし本当に知りたいことを知ってしまったら、

    私たちは生きてゆく力を得るのだろうか、

       それとも失ってゆくのだろうか。


そのことを知ろうとする想いが人間を支えながら、

   それを知り得ないことで、

        私たちは生かされているのではないだろうか。




  人間の気持ちとは可笑しいものですね。

   どうしようもなく些細な日常に左右されている一方で、

  
      風の感覚や初夏の気配で、

          こんなにも豊かになれるものですから。


 人の心は、深くて、そして不思議なほど浅いのだと思います。




   きっと、その浅さで、

         人は生きてゆけるのでしょう。





『Michio's Northern Dreams 1 オーロラの彼方へ』 より




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私の知り合いには、星野さんと会って、

お話をしたことがある方がいます。


星野さん、

あなたがまだ生きていたら、

私もあなたと会いたかったです。


そして、


私以外にもそう思ってる人はたくさんいるのでしょぅ♪



でも、今、ここに星野さんの言葉を打ちながら

自分の中でいろいろ考えていると、


星野さんとお話ができたような気がします♪
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by kasumi231art | 2008-03-26 22:10 | 日々のこと。
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