ある時

ある時、友人と話していた時、こんなことを聞いた

それは

『ほがらかおじさん』のこと

昔、札幌には、ほがらかおじさん、と呼ばれていた人がいたそうだ


友人に聞いた

ほがらかおじさんは、いつも街中の大通の交差点あたりで
女装をして、ラジカセを持ち、松田聖子の曲なんかをかけながら
カラオケをして踊っていたそうだ

それも朝の通勤ラッシュ時だったりで、
人とぶつかったり、通勤してる人から見れば
『歩行の邪魔をしている』とも、見えたそうで

友人もまた

『朝のこの時間に、なんでこんなとこでこんな事してるんだ。邪魔だなぁ』と

そう思って見ていたそうだ


警察にも止められたことがあり、

そんな父の姿を見て、子供や奥さんは家を去ってしまい
仕事としていた自分のお店もなくなってしまったそうだ


でも

それでもほがらかおじさんは

その女装をして歌を歌って踊るのをやめなかったそうだ

そして、
次第に『ほがらかおじさん』と呼ばれるようになったそうだ




だけど、歳月が過ぎ

友人もいつの間にか

ほがらかおじさんを街から見なくなったそうだ


ほがらかおじさんの姿を見なくなってから、、、、

ほがらかおじさんが亡くなってしまってから、


友人は、昔の雑誌、、、、フリー雑誌か何かを見ていた時に

ほがらかおじさんがまだ、街中で踊っていた時に
受けた取材の記事を見つけたらしい

その記事を読んでいると

『なぜ、そのようなことをしているんですか?』

という問いに、

ほがらかおじさんはこう答えていたそうだ


『世界平和のためにしているんです』

と。

ほがらかおじさんは、ある時、社会の流れをみて、

『このままじゃあぶない、だめになる』と思ったそうで。


友人は言った

『ほがらかおじさんには、分かっていたんだな、
あの頃からこの社会が急激に変わり始めてしまい出していたこと
そして今、社会はこうなってしまうことを』


ほがらかおじさんは
『ぼくがこうしてると、みんな僕の姿をみて笑うでしょ?
そうしたらほがらかになるでしょ?』
と言った


そして


最後にこう書かれていたそうだ

ほがらかおじさんが言ったことは、


『昔はね、10個のパンがあったら、

 10人みんながそのパンを食べれたんです。


 だけど、

 ある時突然、その中の1人が、

 急に走り出して、10個のパンを全て取ってしまった。


 そうすると、他の9人もパンを取るために慌てて走り出し、

 みんなが、よーいどん、で走り出して、競争しだしてしまったんです』


と。



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この今の時代しか、私は生きていないけど、
せわしくて
いろんな悲しい声が聞こえて

なぜこんな風になってしまったんだろうかと、考える

生きる事は、こんなにも複雑にいろいろな事を
考えなければならなかったのだろうかって。

人が、本来持っていた『生きる為の知恵』は、どんどん変化していく。

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友人はその記事を読んだ時に深くこう思ったそうだ

『あの時、なぜ自分は、

 ほがらかおじさんに声をかけなかったのだろう』

と。
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by kasumi231art | 2011-06-21 23:13 | 日々のこと。
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