a stratum  地層とともに眠る記憶
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       a stratum  地層とともに眠る記憶




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      Dear you. 今、あなたに手紙が届きました。



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今、あなたの足下には何が見えるだろうか。
タイリングされた床やアスファルトの道路かもしれない。
でも、さらにその下には、温かな土や冷えて固まった溶岩や
火山灰や地下水脈があり、深い太古から続く地層があるのだ。
そしてその地層にはその時々の、想いや記憶が眠ってる。

今、私達には、その風景やそこに生きていた生物の
記憶や想いを感じることはできない。
しかし、私たちが立つこの足下には、
数億年の歴史が、記憶が、想いが、確かにある。

毎日、通勤や通学で通るこの場所の下にも、
その時代に吹いた風や、打ち寄せる波の音、
星々の煌めきや恐竜の声、人々のささやき、
誰かが書いた手紙、悲しみや願いを込めた瓶が、
どこからか流れ着いた流木が、誰かが、撮った一枚の写真が、
いくつもの人々の祈りが。
この不確かな時代の不確かな足下に、確かに眠っている。

このアートボックスの前を通る時に、
ときどきそんなことに想いを巡らせてくれれば・・・。

日々の繰り返しの中で、果たされなかった約束や
言葉にできなかった想いは、
いつかこの世界を覆い尽くすかもしれない。
そしてぼくたちは、やがて土に還ったり化石になったりして、
いつまでもいつまでもこの惑星に眠り、
宇宙を旅し続けるのだろう。






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丁度一年頃前に、ART BOXの表彰式がありました。
早いもので、、、、あれからもう1年が経ち、

そして先日、1月31日の真夜中1時、
無事に、札幌駅東コンコースARTBOXに作品の搬入が終わりました(^ー^)




【a stratum  地層とともに眠る記憶】

地層のBOXを創ったのです。
そしてそれはBlakistonが創った本でもあります。

いつの時代にも人々の想いや祈りや生命の声があって、

それは地層に、土に染み込んでいる気がします。



地層と記憶、人々の想う、人々の祈り、いろいろな事を考えて悩んで、
でもようやく辿り着いた想いを形に。

いつの時代も変わらずにあるもの。たしかなもの。
変わってゆくもの。変わらないもの。


確かにあるのは生命の想い。祈り。

今、自分が立つこの場所は、自分の想いだけがあるのではないんだろうな。

自分が自分に生まれる前に、

いつの時代かの地層にその時の自分の想いが眠ってるかもしれない。


そしていつの日か、私が土に還って化石になった、その土の上では
新しい自分が、新しい想いを抱いてるのかもしれない。

終わりがないようで終わりがあって、
終わりがあるようで終わりがない。

でも繋がってるのはきっと確かだと思う。



この作品を創ってる間、車庫が主に制作現場でした。
冬の車庫は寒くて2人で作業が出来ない時は一人で
作業をしてました。
水と土と、接着液とを素手で混ぜ合わせて手で固めていきました。

車庫で吐く息は真っ白。
寒くて寒くて。。。。

水を触るときなんか「ひっ!!(**;)」という感じで。笑

でも、土に混ぜてこねると、、、、


土は温かいんです。あったかかったです。

冷たいはずで、冷たいけど、温かいんです。不思議な感じでした。



いつの間にか、土に話しかけてる自分がいました。


「土ょ、、、お前はやっぱり生きてるんだねぇ。あったかいね。」

「君綺麗ないろだねぇ。」

「君はどこの土地から来たのかね?」

とか、いろいろと土に話しかけていました。


こんなに手を土だらけにしたのいつぶりかな。。。。とも思いました。


いろいろなハプニングの中も最後は2人笑って土に触れていました。



今、札幌駅に飾ってる作品、
見られた方は分かると思いますが、実は曇ってしまっています。

もちろん、予想外で起きてしまった事でした。
寒い中での制作。水分全てが乾かなかったのです。

今、その対策などでまだ動いてはいますが、

でも、自分は、土が、地が、地層が呼吸をしているように見えます。

何人かの方も言って下さった方がいました。

「地層が生きているように見えましたと」


もしかしたら、

「土は生きている。地層は、人々の、生命の祈りと記憶とともに
 生きている。」

そう、創った自分達にも、土自身が伝えたかったのかなと、

そう思いました。


もし、今、Blakistonのこの作品

【a stratum  地層とともに眠る記憶】

を見て下さった方が、
この作品を見て、足を止めて下さって、
心の中に何か残るものがありましたら幸いです。


そして、冬が終わり、雪が溶け、春がきて、温かな土の地面が見えたとき、

土に触れて土の温かさを、

自分達が立つ地を、手で触れて、土の温もりを感じてもらえると嬉しいです。





そして作品の傍にあるPOSTに入ってる手紙は、あなたへ届いた
過去や未来の地層からの手紙です。
どうぞ、受け取ってください。

14日置きに届く手紙が変わります。

そしてそれは、地層の中に埋められてるものでもあるかもしれません。


2月1日〜4月29日の3ヶ月間、
6つの手紙の物語が、一人でも多くの人の心に届く事を願って。






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■会期/2010年2月1日〜4月29日 8:00-22:00
■場所/JR札幌駅東コンコース・JRタワーARTBOX





Blakiston 果澄/菅原英二
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by kasumi231art | 2010-02-02 17:46 | 作品
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